どっかの馬鹿の妄想と生活と創作についての雑記。
メリークリスマス。
その言葉と共に始まった。窓の外で誰かがそう呟いた。 次にカシャンと地味な音を立てて、何かが窓を突き破った。小さなスプレー缶のようなそれは灰色の煙をモウモウと立ち上げて視界を狭めた。 ほんの少し息を吸うだけで喉に何かがへばりつくような違和感と涙。 「くそ、なんだこれ……」 「クリスマスプレゼント」 煙の中、短く髪を切りそろえたサンタ服の少女が無骨なガスマスクを付けて、俺の部屋に立っていた。 「何だ……ごほっ、お前」 「あなたの嫁です。あなたを助けに来ました!」 「はぁ?」 真っ黒のガスマスク越しに浮かぶ、弧を描く瞳。会話の成立しない感覚と発言内容。 俺は瞬時に悟った。ああ、この人はきっとヤバイ人なんだ、と。 自分のことを嫁だと言い張る女は素早い動きで、逃げようとする俺の首筋に手刀を振り下ろした。 視界に暗幕が掛かるような感覚にゆっくりと意識を手放していると、煙の中で声が聞こえた。 「あなたの命は私が守ります!」 俺は思った。 くたばれ、と。 ※このあと、部屋中に男の写真張っているようなガチストーカーに、あなたの命が危ないんですとか言われてつきまとわれて、下ネタばっかりいわれて、どーにかなるところまで想像した。 風邪治ってきたので明日から頑張ります。ずっとベットの上でモンハンやるのは辛いですヨ。 あと正式名決まってないけど秋本くんの奴はサイトにまとめた方がいいのかな。 今連載中止(こーろぎさんが出てるの)してるのを完結させたら、その人達の親の話し(例の島のお話し)か、どっかのハーフの人がテロったせいで不幸な人生を歩むはめになった人の話しをやろうと思ってるんだけど、今書いたのも凄く面白そう。ガチストーカーに「私はあなたのストーカーです」って言われて、つきまとわれるって萌えませんか?そーですか、私だけですか。 ああ、そうそう。 カップル爆発しろ。 以上。 PR ∴ なんかネ。 ∴ 私と数学と彼。 「いいじゃないか、お前の体で稼いだ金で姉にまともなものを食べられるようにしてやれば。姉に問題があるなら入院費も私が出そう。滞納分の授業料や修学旅行の積立金も。どうだ?」
私の言葉を聞いた彼は自分の数論に対する致命的な欠点を指摘された学者のように顔を強ばらせ、数学準備室を右往左往した。私がじっと彼の顔を見る程に彼は落ち着き無くし、口をパクパクと開いて何かを言いたげにした。 どうしたのかと私が聞くと彼は辛辣な表情で秋穂(あきほ)ちゃんに聞いたのかと言った。秋穂というのは彼にまとわりついている件(くだん)の女だった。異常なまでに弟を気にかけているあの姉にバレないように上手くやっていたのだが、あまりにも彼が鬱陶しいそうだったので私の口からそれとなく姉に伝えて妨害してやったことがある。騒ぎになったらしいが、彼の為を思えば致し方ないだろう。 私が何を、と彼に聞くと彼は口を結び、何でもないですと答えた。目は合わせない。 私はそこで遅まきながら彼の変数を見出した。つまり、彼にとって姉は泣き所なのだ。 今日はこれで、と帰ろうとする彼の肩を掴んだ。吹奏楽部の伴奏が遠くから聞こえる。琥珀色の夕日が眩しい。 肩から二の腕、そして腰へと手を滑らせて耳元で分かるよな、と囁く。続けて誰も言わない有無と金はしっかり支払うことも伝える。今まで出したことのないような優しい声色で甘く囁く。 稼いだ金で、姉にまともなものを食べさせてやればいいと言う。何を食べているか知らないし、考えればきっと分かることだろうが、今その場では全てを知っているかのように話しをした。 葛藤に葛藤を重ねた彼は歯を食いしばり、悔しそうに頷いた。 私はその日、自分の生徒の体を金で買った。 ∴ ぼくと姉さん。 「もう……大丈夫。もう大丈夫よ。これで、もう誰もあなたを殴らない、もう誰も傷つけない。ねえ、何で泣いてるの? これはあなたを傷つけたのよ、だから――――」
僕の姉さんが異常者であることは誰もが疑わなかった。姉さんを少しでも知っている人ならば、みな口々に姉さんが異常であることを認めたと思う。 普段こそ僕のように顔に笑みを張りつけ、穏やかな雰囲気を醸し出しているけれど、やはり姉さんは全体の中で際立った何かを持っていた為に、交友関係は限定されていたし、異常な行動のせいで学校全体からは腫れ物扱いされていた。みな内心、姉さんはとっとと病院なり刑務所なりに入れた方がいいと思っていたに違いない。 それもまた姉さんの心を蝕む要因になっていたように思う。 姉さんの友達……それはきっと姉さんと違う異常さを孕んだ人なんだろう。 僕としては姉さんがどうしておかしくなってしまったのかという過程を見てきて、知っていて、その原因でもあった為、姉さんを認め続けるしかできなかった。姉さんが僕をからかった人を学校の窓から突き落としたのも、僕と仲よかった女の子に罵声を浴びせて真冬のプールに放り投げたのも、僕を殴ろうとしたあの人達が動かなくなるまで殴り続けたのも、僕は認めてあげなくちゃならなかった。僕が守ってあげなくちゃならなかった。 そうでもしなかったら、姉さんはずっと、一人だっただろうし。 そう思うと僕も姉さんと違う異常を孕んでいたのかもしれない。 僕は姉さんの為に、姉さんは僕の為に。 互いを心の奥底では憎んでいて、嫌っていて、憎悪していて、でも姉さんが……あるいは僕がいなければ僕らは生きていくことができなくて、大切で。 なんて、なんて利己的なんだろう、僕らは。 自分が一番で、自分を守る為の手段として他人を自分よりも優先する。利己的で利他的だ。 でもそうなければ僕らは生きていけない。 だから。 |
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幸せになりたいと思うけど、幸せを手に入れた瞬間、幸せを失うことを意識しなければならない。いつか消えてしまうことに怯えなければならない。だったらずっと不幸のままでいい。
あとネットで小説とか書いてます。ヤンデレとか好きです。
∴ プロフィール
HN:
鬱
年齢:
125
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1900/06/07
職業:
ニート→ライター(笑)→ニート
趣味:
読書、アニメ、映画鑑賞、引きこもること
自己紹介:
幸福論でいけば確実に不幸な人間です。それに加えて変人です。自分ではそうは思わないのですが、みんなが口を揃えて変人というので多分そうです。人間関係苦手です。そんな名古屋人。
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