どっかの馬鹿の妄想と生活と創作についての雑記。
∴ 気持ちの良い夜。 先日、引篭もりの私には珍しい衝動が湧いた。
夜道を歩きたくなった。自転車ではなくて、地を踏んで道を進みたかった。 デジタル時計は夜の十時という歩くには些か非常識な時刻を私に教えてくれる。しかし、どうしても私は歩きたかった。 初夏だというが大丈夫だろうと防寒はせず薄着のまま、外に出た。夜の吹き付ける風は酷く寒々としていて、木々の踊るようなざわめきは虫のわななきとは違った趣きがった。 わたしはiPodを操作しながら道を進む。ふと月明かりに足元が照らされたのを感じた。 首を空に向ける。 「ああ……」 そんな声が漏れた。 満月。金色に輝き、暗闇を弱々しくながらも、あまねく照らす満月。 だからか、というわけではないのかもしれないが酷く気分のよい夜だった。 不意に笑いたくなった。 何だかできすぎているような気がしたのだ。神様が私のために都合を図ったかのような、そんな淡い感覚。 狼男や吸血鬼のようにどうやら私は月の出る日が本能的に分かるらしい。そうでないのならきっと、私には見えない何かが耳元でそっと囁いたのだろう。 今日は気持ちの良い夜だぞ、と。 PR ∴ この記事にコメントする
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幸せになりたいと思うけど、幸せを手に入れた瞬間、幸せを失うことを意識しなければならない。いつか消えてしまうことに怯えなければならない。だったらずっと不幸のままでいい。
あとネットで小説とか書いてます。ヤンデレとか好きです。
∴ プロフィール
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鬱
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125
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性別:
非公開
誕生日:
1900/06/07
職業:
ニート→ライター(笑)→ニート
趣味:
読書、アニメ、映画鑑賞、引きこもること
自己紹介:
幸福論でいけば確実に不幸な人間です。それに加えて変人です。自分ではそうは思わないのですが、みんなが口を揃えて変人というので多分そうです。人間関係苦手です。そんな名古屋人。
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