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どっかの馬鹿の妄想と生活と創作についての雑記。
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あまりにも自分の一人称の書き方がゴミになっていたので、ちょっと練習するよ。


ある朝、私はインターホンによって起こされた。ゴミだらけの部屋にできた獣道もどきを進み、私はぼりぼりと頭を掻きながら扉を開いた。
「こんにちは」
「こんにちは……えっ?」
私は驚いた。目の前にいるのは明らかに異星の人物であり、その体は鈍く銀色に光り、目玉は楕円形に大きかった。ワオ、アールグレイ……ではなくて、リトルグレイ?とかいう奴ではないだろうか、これは。
これが未知との遭遇か。
「隣に引っ越してきたものですが……あの、これつまらないものですがどうぞ」
「あ、これはどうも、ご丁寧に」
受け取ったものは牛の肉だった。血液が抜かれたかのように、赤みに力がない。食いかけかよと私は思ったが、日本人代表として、そんなことはおくびにも出さなかった。逆らってキャトルミューティレーションされても困るし、脳内に何か金属を埋め込まれることになっても嫌だ。
「ではこれで」と言ってやけに腰の低い宇宙人は隣の部屋に戻っていった。私は適当に相槌を打って、貼りつけた愛想笑いのまま、そこで小一時間考えた。

さて、本当に私は異星人と遭遇したのだろうか、と。
もしかしたら今現在、私はテレビ局という名の暴力に晒され、隠しカメラによってドッキリ的な物に強制参加させられているのではないだろうか、と。どこかでドッキリと赤くかかれたプレートをもった人が隠れているのではないかと思う。思うためにうろたえることはできない。
かといって、彼らが真実であると認識するにはあまりにも、日本人的すぎたように思える。日本語と日本的マナーが秀逸な異星人というのも、私には考えにくいことだった。

私のとった行動と言えば、うろたえるでもなく、狂気するでもなく、ただあくびをして、うんと背筋を伸ばして、二度寝に戻ることだった。隣からSFちっくなブオンとか、歯医者のドリルのようなキュイーンとかいう音も聞こえるには聞こえるが、もしかしたらスターなウォーズが好きな歯医者のコスプレマニアな可能性もあるので、無視しようと思う。

こうして私は異常から目を遠ざけた。

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幸せになりたいと思うけど、幸せを手に入れた瞬間、幸せを失うことを意識しなければならない。いつか消えてしまうことに怯えなければならない。だったらずっと不幸のままでいい。
あとネットで小説とか書いてます。ヤンデレとか好きです。
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1900/06/07
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幸福論でいけば確実に不幸な人間です。それに加えて変人です。自分ではそうは思わないのですが、みんなが口を揃えて変人というので多分そうです。人間関係苦手です。そんな名古屋人。
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