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どっかの馬鹿の妄想と生活と創作についての雑記。
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ふと思いついた話。

・賽の河原で君はなく。
「やあやあやあ! ようこそようこそ、暇人の集い、死人の死に場所、忘却の思い出へ!」
そう黒スーツの少女は笑い、刃の長い枝切りバサミでシャキシャキ音を立てて小さな盆栽の葉をちまちまと切った。
「あの、ここバイト募集中って聞いたんですけど」
少し目つきの悪い青年は部屋を見回す。
廃ビルの四階。そのだだっ広い一室にどこかで拾ってきたかのようなテーブルと黒いソファーがミニチュアのようにポツンと置かれている。それ以外のものは皆無で、隅には随分使われていないだろう流しが埃を被っているのが見えた。
そこにいるのは自分と男物のスーツを着てにやにやと笑う、奇妙で不気味は少女。
ああ、帰りたい。
いや、帰った方がいいだろうな。
「……あの所長さんは? この探偵事務所の所長さん」
「私が私は私こそが所長のチェシャさ! 君が募集を見たのか見たのだね見たらしいね」
「そ、そうっすけど」
机に置かれた潰れた帽子を被り、ふむと笑うと彼を端から端まで品定めするように見た。
「君は人を殺したことはあるかい、あるかなあるのだろうか?」
「……は?」
「採用!」
「ええ!? 何も言ってないんですけど!」

そこから裕也の悪夢は始まった。

変わった女ってめちゃかっくいいと思うんだ。なんで電波デレというジャンルは無いのかと……。

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幸せになりたいと思うけど、幸せを手に入れた瞬間、幸せを失うことを意識しなければならない。いつか消えてしまうことに怯えなければならない。だったらずっと不幸のままでいい。
あとネットで小説とか書いてます。ヤンデレとか好きです。
プロフィール
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年齢:
125
性別:
非公開
誕生日:
1900/06/07
職業:
ニート→ライター(笑)→ニート
趣味:
読書、アニメ、映画鑑賞、引きこもること
自己紹介:
幸福論でいけば確実に不幸な人間です。それに加えて変人です。自分ではそうは思わないのですが、みんなが口を揃えて変人というので多分そうです。人間関係苦手です。そんな名古屋人。
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