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どっかの馬鹿の妄想と生活と創作についての雑記。
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「お前のおかげで何とか赤点を免れたよ。ありがとな」
男はふうと息をついて、ネクタイを解き、ベットに倒れ込んだ。
鋭い視線の少女は、床に座りそれを見ている。
「君が勝手に頑張ったに過ぎない。私はただほんの少し手伝いをしただけだ」
「それでも大分助かった。感謝してる」
「感謝も無用だ」
「そんなつめてーこというなよ。不良の俺が今こうしてられるのもお前のおかげなんだからよ」
「私としては不満だよ。もっと点数を取れるものかと思っていた」
「悪かった。……ああ、何かお礼しないとな。何でもいい、なんか俺にして欲しいこととかあるか?」
「お礼なんていらない、といっても君は聞きもしないのだろうね」
「よくわかってるじゃねーか」
そういって男は白い歯を見せて笑った。少女は顎に手を当ててじっと考える。
そしてどこか惚けた顔でいった。
「何でもいいのか?」
「……ああ、何でもいいぜ。腹立つ奴がいるなら俺がぶん殴ってやってもいいぜ」
「いや、あのだな」
「ん?」
「あの……君」
「俺が?」
「君を……」
「ああ、俺を?」
「めちゃくちゃにしたい、んだ」
「え、何だって? おい、なんだよその目は。息荒い……っていうかどっからその手錠が出てきた、オイ聞けよ! …………あっ」

こうして女の子に滅茶苦茶にされた男は少女の腕枕の中でスンスンとすすり泣いたのあった!
完。

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幸せになりたいと思うけど、幸せを手に入れた瞬間、幸せを失うことを意識しなければならない。いつか消えてしまうことに怯えなければならない。だったらずっと不幸のままでいい。
あとネットで小説とか書いてます。ヤンデレとか好きです。
プロフィール
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年齢:
125
性別:
非公開
誕生日:
1900/06/07
職業:
ニート→ライター(笑)→ニート
趣味:
読書、アニメ、映画鑑賞、引きこもること
自己紹介:
幸福論でいけば確実に不幸な人間です。それに加えて変人です。自分ではそうは思わないのですが、みんなが口を揃えて変人というので多分そうです。人間関係苦手です。そんな名古屋人。
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