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どっかの馬鹿の妄想と生活と創作についての雑記。
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<あらすじ>
全てはある一言から始まった。
「娘のまなみは死にました。警察は事故死と判断しました。でも事故死ではありません」
学級崩壊にも似たざわめく教室で、担任の森口悠子(もりぐちゆうこ)は教職をやめることと同時に衝撃的な事実を自分の生徒たちに“告白”する。その告白から生まれる様々な“告白”。更なる“告白”。
あどけなさの残る中学生。その悪意は何から始まったのか。

ここ最近の日本映画のなかでは一番の出来だと思います。
日本映画の特色として、私が思うのは身近さゆえの親和性です。起こるできごとやキャラクターの悩みというのが私たちにとても近いもので、どこか親近感を覚える。それが日本映画なのだと。

この映画、告白もその為に様々な仕掛けが施されています。下らないことで色めき立つ教室。言葉遣いや生理的反応。キャラクターの思考。
その親和性の高さはかなりのレベルでした。映像として、というよりもどちらかというと小説よりの作りなのが少し敷居が高いかもしれません。

映画の内容は一言で表現するなら『悪意の連鎖』です。人はちょっとしたことで“してはいけない”ということを忘れる。大義名分があればどんなことにでも残酷になれる。あるいは純粋さゆえの、愚鈍さゆえの無自覚な悪意。
ちょっとしたすれ違いから発展してしまったような殺人のようなそれ。
端的にいうなら核となる登場人物はすべからく憎悪に満ちていて、独善的で自己中心的です。でもそれを完全に否定することは“ある理由から”視聴者の私たちにはできない。
その上でこれを見て、何が残るのか……というのがこの映画の一番の楽しみどころなのかもしれません。

日本映画を語るならオススメの一作です。
人にもっとも親和性が高い感情は何か? それは憎悪なのだとこの映画は言ってるように感じました。
最後の言葉。あなたはどう受け取り、どう理解しますか?

ゴスちっくな綺麗な女の子が出たりとか、RADIOHEADの挿入歌とか松たか子の平坦でいて美しい音の調べとか私的には好きなものがいっぱい。特に松たか子演じる森口先生の声色はどストライクです。DVD化したらまた見よう。

なんてね。

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幸せになりたいと思うけど、幸せを手に入れた瞬間、幸せを失うことを意識しなければならない。いつか消えてしまうことに怯えなければならない。だったらずっと不幸のままでいい。
あとネットで小説とか書いてます。ヤンデレとか好きです。
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