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どっかの馬鹿の妄想と生活と創作についての雑記。
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あらすじ。
女性教師の語る告白にクラスは色めき立つ。彼女の告白とは「このクラスの生徒に私の娘は殺されました」という言葉から始まった。

あらすじ終り。

DVD借りてきました。
今日は文章ずっと書いていたのであらすじは大幅に省略。有名だし、前にも書いたし、で。

まずこの映画は憎悪にまみれている。生徒はサルか、私たちとは違う生命体の如く扱いで、それを取り巻く環境は地獄のように表現されている。
彼らを見ても嫌悪感しか抱かないだろう。しかし、その憎悪が事態の深刻さや複雑さを「当たり前」のものに押し上げているように私は思った。
つまり、彼らは馬鹿だから他人を平気で傷つけ、暴力を振るい、攻撃する……と。

それが非常に細かく作られていてよかった。
教師の言葉をちゃんと聞かない生徒や、話しをしているのにケイタイをいじる生徒。授業中平気で教室から飛び出す生徒。
もはや学級閉鎖一歩手前に愚かさが程よいバランスで構成されている。

現役の中学生が多く参加している為、演技力に関して言えば非常にチープだ。ムラがありすぎて、少し緊張感にかけるかもしれない。しかしそれを補ってあり余るほど森口演じる松たか子の不気味な演技は素晴らしい。
ただ森口の怪演があまりにも強烈な為、彼女がいなくなった瞬間にダレた雰囲気になってしまっている感は否めない。

映像に関して言えば、スローカメラによって取られた映像がよく出てくる。意味がない映像が出てくる意味を考えた時、多分それは私たちがキャラクターの独白の意味について考えなくてはならない場面が多く占めているのだということに気がついた。
もしも映像という名のストーリーが進みながら、その独白が続いた場合、私たちは考えるのと見ることを同時にしなくてはならない。それは非常に疲れる。
そういう視聴者に優しい作りになっているのは非常に有り難いと思う。

意味が分からないという部分も特別ないだろうと思った。

見ていて思うのは映画作品として言えるのだろうかということだけだ。
というのも、よくこの映画は映像が進むと音が止りがちになり、音が進めば、映像が止まりがちになる。一緒に進むことがあまりないのだ。
普通一緒に進むのが映画じゃないのかな、とか思うわけです。

でも考えてみると、その両方が進むというのは重要なシーンであることが多いので、違和感を覚えるのは正常なことで、意図的にそうなるように作られているのかもしれない。

日本映画の中ではここ数年で一番の面白さじゃないでしょうか?
私が知らないだけかもですが。

シナリオ:8/10 映像:7/10 総合:8/10

評価:見た方がよい。でも暗い気持ちになっても知らないよ。

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幸せになりたいと思うけど、幸せを手に入れた瞬間、幸せを失うことを意識しなければならない。いつか消えてしまうことに怯えなければならない。だったらずっと不幸のままでいい。
あとネットで小説とか書いてます。ヤンデレとか好きです。
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1900/06/07
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