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どっかの馬鹿の妄想と生活と創作についての雑記。
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あらすじ。
夢のなかに入り、他人のアイディアを盗むことを生業としている凄腕企業スパイことコブはある事件を切欠に自分の子供に会うことができないでいた。
それに目をつけた大企業の男はコブには犯罪歴の抹消を、そしてその仲間たちには莫大な報酬と引き換えに、ライバル会社の“インセプション”を依頼するが……。

あらすじ終わり。

私は007みたいなオーソドックスなアクション映画を想像していたんですが、実際はSF映画でした。
まずインセプションとは何か。夢の世界とは何なのか。どういう性質を持っているのかということを我々は叩き込まれます。
これが結構難しい。映画を見ながらそれを理解するのは難しいと思う。

しかしあまり考えなくても、それなりに分かるので問題はないです。

唐突に物事が進んでいくので若干の勇み足感は拭えませんでしたけど、慣れてしまえば「そういうものか」と見ることが出来ました。
ただこの映画は問題を多く詰め込みすぎているので、視聴者としてはボリュームの多さに少し辟易(へきえき)してしまうかもしれません。私は映画が終わってしばらくしてからやっと食べ終わった感じです。

ただそのボリュームの多さはある問題を隠すための「やぶ」にしか過ぎないのではないかと思います。
ネタバレを避けるために深くは書きませんが「奥さんの真実」と「何が夢で何が現実であるか」という疑問への説明は最後までありませんでしたし、おそらくは意図したものだと思います。

面白いです。面白いんですが、何かが足りない気がしてならない。
CGは美しいですし、話しは筋が通っているし、絡んでいて面白い。でも何かがやっぱり足りない。
それが私の評価です。

シナリオ:8/10 映像:8/10 総合:8/10

評価:見ると良い。ただちょっと難しい。

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あらすじ。
女性教師の語る告白にクラスは色めき立つ。彼女の告白とは「このクラスの生徒に私の娘は殺されました」という言葉から始まった。

あらすじ終り。

DVD借りてきました。
今日は文章ずっと書いていたのであらすじは大幅に省略。有名だし、前にも書いたし、で。

まずこの映画は憎悪にまみれている。生徒はサルか、私たちとは違う生命体の如く扱いで、それを取り巻く環境は地獄のように表現されている。
彼らを見ても嫌悪感しか抱かないだろう。しかし、その憎悪が事態の深刻さや複雑さを「当たり前」のものに押し上げているように私は思った。
つまり、彼らは馬鹿だから他人を平気で傷つけ、暴力を振るい、攻撃する……と。

それが非常に細かく作られていてよかった。
教師の言葉をちゃんと聞かない生徒や、話しをしているのにケイタイをいじる生徒。授業中平気で教室から飛び出す生徒。
もはや学級閉鎖一歩手前に愚かさが程よいバランスで構成されている。

現役の中学生が多く参加している為、演技力に関して言えば非常にチープだ。ムラがありすぎて、少し緊張感にかけるかもしれない。しかしそれを補ってあり余るほど森口演じる松たか子の不気味な演技は素晴らしい。
ただ森口の怪演があまりにも強烈な為、彼女がいなくなった瞬間にダレた雰囲気になってしまっている感は否めない。

映像に関して言えば、スローカメラによって取られた映像がよく出てくる。意味がない映像が出てくる意味を考えた時、多分それは私たちがキャラクターの独白の意味について考えなくてはならない場面が多く占めているのだということに気がついた。
もしも映像という名のストーリーが進みながら、その独白が続いた場合、私たちは考えるのと見ることを同時にしなくてはならない。それは非常に疲れる。
そういう視聴者に優しい作りになっているのは非常に有り難いと思う。

意味が分からないという部分も特別ないだろうと思った。

見ていて思うのは映画作品として言えるのだろうかということだけだ。
というのも、よくこの映画は映像が進むと音が止りがちになり、音が進めば、映像が止まりがちになる。一緒に進むことがあまりないのだ。
普通一緒に進むのが映画じゃないのかな、とか思うわけです。

でも考えてみると、その両方が進むというのは重要なシーンであることが多いので、違和感を覚えるのは正常なことで、意図的にそうなるように作られているのかもしれない。

日本映画の中ではここ数年で一番の面白さじゃないでしょうか?
私が知らないだけかもですが。

シナリオ:8/10 映像:7/10 総合:8/10

評価:見た方がよい。でも暗い気持ちになっても知らないよ。

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あらすじ。
何かいろいろあって地球にエリアンがやってきたぞ! 大変だ!

あらすじ終わり。

友達と続編があるということで見ていたけどこれは酷い。
前作は名作とは呼べないけれど、それなりに面白くて分かりやすかった。それがどうだい!と思ってWikipediaで調べてみたら監督変わってた。なるほど、どおりで……。

マルチカメラ技法という(のかな)複数のカメラで起こっている出来事をいろんな角度から撮り、何が起っているか観客に分かりやすくするという方法があるんですが、これが流行っているのか最近よく見ます。
マルチカメラ技法はカメラの視点を変えることで細かいキャラクターの動作をより良く伝えられるという効果があるんですが、やり過ぎると映像が変わりすぎていて意味不明になってしまいます。

この映画がまさにそう。しかも暗い場面で視点の切り替えが何度も起こるのでこっちとしては何が起っているかさっぱりです。なんとなく敵が倒れたわーって感じです。
それが最後まで続きます。

シナリオに関して言えば無駄が多すぎる。前作がサクっと「しなくてはならないこと」と「立ち向かわなくてならない困難」が説明されたのに対して、今作はそれが不透明で、時間が経つごとに変わっていくので何をしようとしているのかが分からなくて世界に浸れません。はっきりいえば駄作です。
無駄なロマンスや、無駄にダイナミックにしようとしたりして結局失敗している作品。それが私のこの作品のイメージです。

前作やエイリアンシリーズが築いてきたSFホラーとしての地位をただのパニックホラー映画にしてしまったように思いました。

正直、前作の良さが全て吹き飛ぶくらいの酷さだと思います。侮辱してる。

シナリオ:1  映像:1 総合:1

評価:見たら負けだと思ってる。

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あらすじ。
世界中がゾンビだらけになった世界で引きこもりでゲームオタクの青年は故郷のコロンバスに向かう途中、タラハシーへ向かうという屈強な男と出会う。
男は自分の名前を明かそうとはせず、過去もあまり話そうとはしない。互いの名前は目的地で呼んだ。
コロンバイこと青年の分かっていることはタラハシーがあるお菓子を死ぬほど愛していること、それとゾンビを死ぬほど憎んでいるということだけ。

あらすじ終わり。

非常に面白い。開始十分でその面白さが分かるだろうと思う。
スプラッタなシーンは殆ど存在せず、かといえばドラマチックな死や手に汗握るアクションらしいものも殆ど存在していない。特殊なカメラを使った映像美があるわけでもないし、アイ・アム・レジェンドのような現実と錯覚しかねないようなCGが出てくるわけでもない。
では何が面白いかというと……ただただ爽快なのだ。これに尽きると思う。

タラハシーはゾンビがムカツクからぶっ殺す。爽快だ。
コロンバスはゾンビが怖いから逃げる。分かりやすい。

主人公はどこか傍観者めいていて、真にスポットライトを当てられているのは屈強な男ことタラハシーだ。臆病にも青年は生き残るために自分の考えた「英雄にならない」だとか「危険には首を突っ込まない」といったようなルールを厳守する。しかし、タラハシーは平気でお菓子の為に危険なことをするし英雄的な行動を躊躇(ちゅうちょ)しない。
対照的なその姿が私は面白かった。

コロンバスはルールを守る主人公ならば、タラハシーは無法者の影の主人公だろう。
というかタラハシーは自身で自覚しているほどにゾンビ駆除に対して異常なまでの才能を持っている。デッドライジングというゾンビゲームの主人公はゾンビに噛まれようが、ゾンビの群れに襲われようが無敵だったのだが、まさにあれだと私は思った。

ゾンビランドは間違いなく北斗の拳のような爽快さを持っていると思っていい。ゾンビが死ぬのは北斗の拳の悪党が死ぬような爽快さがあり、ゾンビを殺すタラハシーはケンシロウのような無敵さを持っている。

低予算で作られている匂いがプンプンするが予算をつぎ込んだ下手な映画よりもよっぽどか面白かった。

シナリオ:5/10 映像:6/10 総合:7/10

評価:娯楽映画。見るといいよ。

追記:よくよく考えて見ればそれほどシナリオらしいシナリオもなかったので点数を修正。
追記:少し思ったのですがこれはゾンビ映画のアンチテーゼ的な意味を持った映画なので、通常のゾンビ映画を見たことがないと面白くないかも。パロディの元ネタを知らないと分からないの一緒で。

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幸せになりたいと思うけど、幸せを手に入れた瞬間、幸せを失うことを意識しなければならない。いつか消えてしまうことに怯えなければならない。だったらずっと不幸のままでいい。
あとネットで小説とか書いてます。ヤンデレとか好きです。
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1900/06/07
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幸福論でいけば確実に不幸な人間です。それに加えて変人です。自分ではそうは思わないのですが、みんなが口を揃えて変人というので多分そうです。人間関係苦手です。そんな名古屋人。
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